あらけんのブログ『やれない理由探す暇があるなら、どうやったらできるか考えれば良いのに』

MAIZOKINで埋蔵ケータイ掘ったり。ビジネスの話や日常思っていることなど。

ミレタ公開まであと3日、(4)ピッチに出てお金を得るのさ

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あいりぺの荒木です。

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いきなりこのブログを見始めた方は、ぜひ(1)からお読みくだされ。

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の4日目でございます。

 

前回のあらすじ

 中古スマホ売買特化型のフリマサービスから、スマホ買取サービスへ変更となった事業プランをさらに煮詰めるために、ユーザーアンケートを実施。アンケートの回答を元に機能や全体像を作り、ビジネスプランが固まって来たのであった。

 

 

(4)ピッチに出てお金を得るのさ

 スマホ買取サービスとしてビジネスプランが固まって来たそんなある日、facebookのタイムラインで1つの投稿を確認することになる。

 

「TechcrunchTokyo2017スタートアップバトル応募今日まで。」

 

 ピッチに出て、広くこの中古スマホ業界の業界構造問題を知ってもらって、同調してくれるVCから資金を得て本気で取り組む。そうだ、そうしよう。

 

 しかし、応募が今日までか。

 応募は、書類審査があり、設立3年に以内の会社で、今年ローンチしたサービス又は今後ローンチ予定のサービスだと書いてある。


 えっと…サービスローンチというか、ビジネスプランができた段階でまだ何も無いんですが、ある意味今後サービスローンチ予定か。

 私ももう37歳。若手には無い、無理っぽい事をなんとかする力だけは溢れるほどに持ち得ている。

 iPhoneに目をやると時間は午後2時。締め切りまであと10時間もある。

 資料を整え、応募フォームに必要な事項を入力し、CEO河合へLINEを送った。

 

荒木「仮のサービス名が必要なんですが。。。」

河合「この前のVCプレゼンでは、チャリーン」

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 チャリーン?

 そう、5/21(月)にローンチする我々のサービス名は当初「チャリーン」だったのだ。

 応募フォームをなんとか埋め、我々が戦う市場と戦い方、参入タイミングなど論点を整え、チャリーンを出したのだ。

 ここに、当時の応募フォームのスクショがある。

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 あれ?プロダクト名はOmoideとなっている。

 この時点で2大基軸の「買い取ってお小遣い」路線で行くのか「埋もれた思い出の写真が見れる」路線で行くのかまだ迷っていたのだ。

 ただ、本能で、ただただ本能でチャリーンを避けたという事実だけは伝えておこう。


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TechCrunch Tokyo 事務局です。
この度はTechCrunch 2017スタートアップバトルにご応募いただきありがとうございます。

厳正な審査の結果、貴社は、11月16日(木)、17日(金)にヒカリエで行われる、
スタートアップバトル決勝大会へファイナリストとしてお進みいただくことになりましたことを
ご連絡申し上げます。
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チャリーンことOmoideは、最終的にあいりぺBOXという無難な名称でTechcrunchTokyoスタートアップバトルに出場することになる。

 

本番の様子はこちら。

www.youtube.com

 

この時は本当に緊張した。
もちろん、自分は出ておらずCEO河合が出るわけだが。
緊張して見守りつつ、ピッチ時間をオーバーして途中でピッチを打ち切られ、その影響かQAも論点を外した答えになり、本戦への出場は叶わなかった。

 

 翌日全てのピッチが終わり、本戦で最優秀賞が発表された時、自分の隣で観戦していたデザイナー(女性)が涙を流した。
「私がもっと良いデザインを作っていたら、1つぐらい賞が取れていたのかもしれない。」

 

その様子を見て、自分も目から出る汗を抑えきれなかった。

 時間オーバーをしたのは自分が作った資料のせいで、しかもQAも自分が作った想定QA対策をしたことにより悪い方に結果が出てしまった。ピッチは、発表者がスライドを作って、発表者がQAも検討すべきだった。

 

 自分の不甲斐なさで会社のアピール機会が失われた上に、デザイナーが泣いている。全部自分のせいだ。情けない。何が、最終的にはどうにでもする男だ。これが現実だ。

 

 登壇者はステージ近辺の席に座って居たためその場には居なかったが、登壇したCEO河合もきっと同じ気持ちだっただろう。いや、誰よりも悔しかっただろう。

 

 そんな時間が過ぎ、全ての表彰が終わり、席を立つと後ろから声をかけられた。
知っている個人投資家の方だった。

「あいりぺ残念だったね。その子何で泣いてんの?」

「賞を取れなかったのは自分のデザインのせいだと悔しさを噛み締めており。」

「いやいやいやいや、デザインじゃないでしょう!」

「そして、そんな風にデザイナーに思わせてしまった自分の不甲斐ななさに自分も悔しさが止まりません。」

「また頑張りな。」

「はい。IVSでリベンジします。」

「おお、でるの?」

「いえ、まだ予選の最終ですが、出ます。必ず。必ず。」

 


 それからIVSの予選では本当にデザイナーががんばってくれた。
 二次予選当日、発表できるデモがないと二次選考で落とすといわれ、ラフ画から実際に動くモックを実質2日で完成させ、動くデモ動画を作り上げた。
あとは祈るのみ。

 

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おめでとうございます!!!
最終審査の結果、IVS LaunchPad 本番へのご登壇が決定いたしました!
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 こうして、IVS kanazawaにも出場ができることになった。
 IVSはその前のKobeに初めて参加し、客席からLaunchpadを見ていた。
 Kobaの時は全プレゼン者のピッチをみて、次は一般参加ではなく登壇者として出ると誓ったイベントでもあった。(もちろん、登壇するのは私ではなく河合CEOだが。)

 

 IVS Kanazawaに向けた準備は完璧だった。
 端末の現金化なのか、思い出の写真を取り出すのかで迷っていたコンセプトは、
 CASHがDMMにノールック買取されたことにより、即時現金化を前面に押すコンセプトになった。

 

チャリーン→Omoide→あいりぺBOXと開発コードネームを変えて発表してきたサービス名は、MAIZOKIN(まいぞうきん)となった。

 家庭にに眠る2億台、1.7兆円を現金化するMAIZOKIN発掘プロジェクトとしてIVSを戦うことにした。

 

IVS本番の様子はこちらから
IVSLaunchpad2017 MAIZOKIN

vimeo.com

 

 残念ながら賞を取ることはできなかったが、良いピッチだった。
 不思議と悔しさもなかった。
 テッククランチの時とは違い、持てる力を出し切って、そして勝てなかった。
 そもそも、ローンチ前でトラクションが無いサービスはウチぐらいだったので振り返ると、むしろ良く予選通してくれたなーっと。


 こうして、昨年の秋から冬にかけては、11月と12月2つのイベント準備に忙殺されることになった。一般的には大きなピッチ大会でサービスの存在を多くの人に知ってもらうことは良いことだと言われているが、これが、良かったのか悪かったのか。

 

 年末年始の休暇で自分と向き合うことにより、自分の中でこのままでは不味いという想いが溢れることになる。

 

(5)につづく

 

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の4日目でございます。