あらけんのブログ『やれない理由探す暇があるなら、どうやったらできるか考えれば良いのに』

MAIZOKINで埋蔵ケータイ掘ったり。ビジネスの話や日常思っていることなど。

ミレタ公開まであと1日、(6)その先がミレタ

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あいりぺの荒木です。

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 古いガラケー全部取ってたはずなんですが、なんでか見当たらなくて。。

 たぶん、前の前の引越しの時に、こんなん取っておいても仕方がないということでゴミとして捨てた様な気がするんですよねぇ。。。

 自分と同じ悲しみを繰り返さないために、明日公開のミレタは、必要な人に届ける努力をやろうと思います。うう。。

 

さて、この記事は5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の6日目でございます。

いよいよ明日公開ということで。

いきなりこのブログを見始めた方は、ぜひ(1)からお読みくだされ。

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

前回のあらすじ

ピッチの審査員やVCの担当者に向けてビジネスプランを作っていたことに気が付いた荒木青年(37)、ようやくユーザーを無視していることに気が付いて、VCからの資金調達活動をショートカット。活動資金を友人たちから調達し、ユーザー向けにビジネスプランを作り変えるはずだったが…

 

(6)その先がミレタ

 開発資金の心配は無くなった。ここからは開発とユーザーとの対話だ。
 サービス開発はもう15年ほどやっているので慣れては居る。
 今回は、技術的な部分はエンジニアに、デザインはデザイナーに任せて、マーケティングに力を入れることにした。

 

 ざっくりとスケジュールを決めて、4月中旬公開で進めることにした。

 そして、既存株主にこれまでの経緯と今後の進行について相談し、株主総会も終わらせ、事業に集中することになった。

 

 ここからの主題は、ビジネスプランの変更だ。審査員向け、VC向けに作られたビジネスプランを、現実的にユーザー向けに作り直さなければならない。この作業は予想の何倍も大変な作業だった。毎週月曜日の定例会議では毎回議論の嵐だった。

 

「タイムライン機能は止めよう。初回のリリースはなるべくシンプルに、機能を絞って。」

「メールの取り出しも取りやめで。とにかくシンプルに機能を絞って」

「写真と動画の取り出しに特化したサービスかな?」

「端末郵送するって想像しただけでやる気がでない。こっちから取りに行こう。」

「即時買取機能止めよう。すぐ現金化したい人は他サービスを使えば良い。即時よりも、高く買ってあげよう?」

「複雑すぎる!そんなに選ぶことあったら、迷ってる間にLINE通知来て離脱する!」

「買取って現金化を推す?写真や動画の取り出しを推す?」

「データ取り出し料を取るのか、データの保存利用代金を月額で取るのか、どうやって利益をあげて継続してサービスを提供するのか」

「最新機種来たらサーバー代だけで経費がやばい。サーバー代どうしよう。。」

「データ取り出しを無料にして、端末を0円で引き取ってそれを売れば?(却下)」

「買取テストで1000円以上値段ついたのは(ガラケーが多くて)10%だけ?全然MAIZOKINの名前に合わない。名前変える?もっとポップで優しい感じに」

「CDにデータ保存は難しい。USBに保存したり、無料で1年間バックアップやったり」

「端末を買い取らずに返却もあり?念のため最初だけありにしようか。」

「中の写真を取り出す時に殺人写真とか無修正写真とかを見てしまうと法的に大変だし、見られたくないはず。ファイル名管理だけにして、写真は作業中に見れない様にしよう。」

「データ消去は何使う?ブランコ?グリーンティ?」

「どうやってサービスを広めるよ?」

「取り出した写真はパソコンからも見たいよね。」

iOSアプリだけ?Androidとかパソコンから写真見れないの?」

 

 正解の無い仕様検討会議で摩耗していたある日、ふとサイヤ人に相談しに行くことを思いつく。我々あいりぺというは会社は、大きく変化するタイミングで、様々な協力者のお力をお借りして、ここまで事業を行ってきた。

 

倒産の危機に際した際のギリッギリのアドバイスとして、

 

「個人からの借り入れが多いから銀行が融資嫌がってる?その個人を役員にしちゃいなよ。役員借り入れなら審査通る。」

 

このマフィア的なセリフは今でも社内で伝説になっている。

最終手段として結局やらなかったがこの方投資家じゃなくマフィアやってても出世したんだろな。。

 

そんなサイヤ人アドバイザーの元へ、今年1年間の活動方針について相談へ。

 

荒木「現状こうやってこうなって、ここを目指して、これはあーでこーで。。。」

 

サイヤ人「言っても聞かないのは慣れて来たから割と平気なんだけど、本当にそれやりたい事なの?何やってもいいから、やりたいことをやるのと、今見えている事をやるんじゃなくて1個ぐらい未来に向けてワクワクするような、わけわからない事入れといてよ。」

 

さすがサイヤ人、もやもやしていた事が頭の中が晴れやかになっていく。
そうだ。ユーザーのためという視点と別にもう一つあった。
CEO河合と自分がやりたい事をやらなきゃダメだ。

 

 こうして毎回のお約束としてフルボッ…ありがたいアドバイスをいただいた上で、サービスを現実的にユーザーが使いたいサービスに作り変えていく。

 

(サ)2年に1回しか使わない買取を、アプリでやる必要があるのか?パソコンやスマホからすぐ申し込めた方が良くない?
→ですよね。。ウェブサービスに変えます。

 

(サ)クラウドに写真保存してくれるならパソコンからも見たい
→ですよね。。スマホタブレット、パソコンから見れるウェブサービスに変えます。

 

(サ)買取代金って平均いくら値がつくの?本当に買取サービスなの?
→テスト買取時はガラケーも多くて90%が1000円以下でした。ガラケーの思い出を取り出したい人が多く。。MAIZOKINジャナイ名前考えます。

 

(サ)てか修理伸ばそうよ。これからIoT製品とかホームIoT製品とかたくさん世に出る中で、新しいもの作る会社って、修理には興味ないじゃん。そこを全部あいりぺの出張修理網でやってあげたら、修理からコールセンターから保険から全部、アフターサポート取れるし、業界の健全な発展に寄与する事ができるよ。
→リペアエコノミーは気になってました。リペアエコノミー協会設立準備しているので伸ばします。

 

(サ)事前登録とかテストするならサービス始める前に撤退ライン決めなきゃダメよ。事前登録の意味ないじゃん。
→はい。青なら渡る、黄色なら注意して渡る、赤なら目をつぶって渡るって、なってるのでKPI測定と、達成ポイントによる撤退ライン決めておきます。

 


こうしてビジネスモデルと仕様コンセプトはどうにかなった。
ファイナンスもどうにかなり、人もオフィスも充実した。
あとは、マーケティングか。

 

 シンプルにマーケプランを作り、ターゲットを決め、明確でわかりやすいポジションを設定し、4Pやることを決めて、AARRR施策を決めてKPIを決めて、それを1つずつ具体的なタスクに落とし込み。

 

 おっさんスタートアップの良い点として、大企業の人とでもすぐ仲良くなれるという点がある。年齢が近く、共通の友人知人が多い上に、うわべではなく本音をぶつける事を良しとする世代でもある。

 

 某通信キャリアとは夏にイベントを共催し、某モールとは6月にイベントを共催し、某決済会社とは8月ごろから提供を開始し。

 

 提携はどんどん決まっていく。

 

 今回AARRRを回すために用意した施策は全部で53個。
 1つずつをタスク化した結果、技術的に二次仕様となってしまうものが10個ほどあるがあとは全て実行できる。プレスリリースも、下書きを広報顧問の方に見てもらい、最適な媒体や事前取材の取り付けなどを相談する。

 

twitterの更新も元広報で産休中の友人に運用を頼んでいる。

 

 初期ユーザーとしては、あいりぺBOX、MAIZOKINに事前登録頂いた方たちに無償で一部サービスを使ってもらうなどを検討、

 

 新しいサービスを使っていただけるインフルエンサーが居たら、本当に必要な人たちへ認知させることができると、フォロ割もつけようかな。

 

 スタートアップ系のメディアには、リリース前に連絡をして詳細を理解いただいて、某新聞と某テレビ番組にはリリースイベントへの取材を提案しよう。

 

 LPの出来もいいし、サービスを説明するイラスト系のサービス説明動画も作った。ソーシャルの拡散は動画が一番説明力がある。

 

 社内のセキュリティ体制も整ってきて、取り出し作業中でも写真や動画は誰も閲覧することができない。見れるのは(20187656654.jpg)という様なファイル名だけだ。

 

 COOであるはずの自分でさえ、ユーザーが取り出したデータを管理するサーバーにはアクセスできない上に、いまだに管理画面のパスワードさえ貰えて居ない。おーい?管理画面ぐらいアクセスさせてください。お願いします。。

 

 会社以外のWi-Fiからは管理画面に接続できない設定にして、オフィスは入り口と個室とで2重にロックがかけられたシェアオフィス個室。

 

 データの取り出しは、作業スタッフにはファイル名(201804244326483.jpg)しか見えないので、あいりぺ社内の作業スタッフでさえ、写真や動画をチラ見することはできない。データ消去ソフトのGreenTもいつも通り準備万端。


 そもそも、iPhoneレンタルを通してデータの消去ノウハウについてはその辺の会社の数倍の知見を積んで居るし、希望があれば消去証明書も発行して100%データを完全消去する。データの消去もバイトではなくあいりぺの正社員だけしかやらない。少し経費がかかってしまうが、完全にデータを消去保証した方が、自分がユーザーだったら嬉しいし。

 

 

 ここまで準備して5/21(月)を迎えるのだが、自分の中ではこのミレタというサービスがどうなるのかはわからない。

 例えば、アンケートでは、

 

「個人情報の漏洩」

「データを捨てたくない」

 

という理由が売却しない2大理由ではあったが、人は言っていることとやっていることが違う生き物なのだ。

 

 ユーザーの声ではなくユーザーの行動を最重要視して考える。これは自分が常日頃気にしていることだ。

 というか、もうめんどくさいから取りにきてくれてその場で査定して現金くれればそれでいいよ、という声もあるような気がする。だからミレタも、すぐ取りに行くUXに変えた。

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1、ミレタを呼んでください。 ダンボール持参で端末を取りに行きます。

 

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2、ミレタへ端末が届き次第、中の写真・動画を取り出してバックアップを取ります。

※作業中は20180328253224.jpgの様に「ファイル名」が見えて居る状態です。実際の写真や動画はミレタ 側では閲覧できませんので(艶やかな思い出写真などが入っていても)ご安心ください。

 

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3、データバックアップ後、データ消去ソフトGreenTでデータを完全消去。

一番心配なデータ消去はミレタが保証します。

弁護士やPマーク企業など、必要な方には消去証明書の発行も行います。

 

 

ミレタの先に見えているもの1

 2つ見えている。1つは、docomoAUsoftbankに次ぐ、第4のグループを作ろうと思っている。ただし、通信キャリアではなく、アフターサポートに特化したサポート機能だ。出張版のdocomoショップを想像するとだいたい近いイメージかもしれない。

 

荒木の脳内にある3年後の携帯機種変はこうだ。

1、まずあいりぺのネットショップで中古端末をポチッと購入

2、出張サポート希望をON

3、あいりぺの全国出張修理スタッフが端末を自宅やオフィスまでお届け

4、その場でデータの載せ替えなど機種変作業をして

5、旧端末をその場で買取り

6、フィルムやケースもその場で提供

 

そして、もちろん壊れた時の保険や保証も提供できる。

レンタル事業で短期の代替機を貸したり、サブスクリプション型の最新機種乗り換えプランなども準備している。

 

「よくわからないから、オススメのやつで全部やってほしい」

 

こんなアラサーOLは、あいりぺに頼むことで全部解決する。

また、iPhoneタブレットはもっと高齢の層にも普及するだろう。

その時に必要のは、2時間待ちでデータの載せ替えも中古端末も修理も何もやってくれないのdocomoショップでは無い。出張で来て全部やってくれるあいりぺだ。

 

 

 ミレタの先に見えて居るもの2

 SDGs(サスティナブル・デベロプメント・ゴールズ)をご存知だろうか?

 直訳すると、持続可能な開発である。

 後世に迷惑を掛けない持続可能な社会を目指すという方針のもとに、国連で17の目標と169のターゲットが決められたもので、あいりぺはこのうちの12番、

 

SDGs12「つくる責任、使う責任」

 

この活動を支援している。

 

きっかけは、この記事だった。

捨てない経済──北欧発「リペア・エコノミクス」への挑戦 | WIRED.jp

 

 ミレタを運営する株式会社あいりぺの社名がアイフォン+リペアを由来としている通り、あいりぺは修理の会社だ。

 企業が作って、消費者が使って壊して、そして捨てる。

 この一連の消費行動によって、apple社はこれまで莫大な利益をあげて来た。

 けれども、心にちょっと「勿体無い」という気持ちは無いだろうか?

 

自分にはその気持ちがあった。

なんとなく壊れても、使わなくても捨てられないのだ。

 

この北欧発の「捨てない経済」リペアエコノミクスという考えは、われわれあいりぺの心を大きく揺さぶった。

 

スマホの修理や買取などの利益活動とは別で、業界として壊れて捨てる産業ではなく、修理して使う(リユース)とか、適切に処理してリサイクルに回すとか、そういう産業を伸ばすことができるのではないか。

 

こうしてあいりぺは、一般社団法人リペアエコノミー協会を設立。

荒木のあいりぺ名刺裏面には、しっかりとリペアエコノミー協会のことやSDGsについても書かれています。

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スマホを軸にした収益事業:修理、レンタル、買取、データ取り出し、中古販売、機種変、SIM、保険/保証、出張サポート

 

リペアを軸にした非営利活動:セルフ修理の確立、IoT製品ホームIoT製品の修理、修理人の育成、修理検定の整備、修理パーツの販売、図面のシェア

 

人様から資金を出資いただいて居るスタートアップ企業が、非営利活動とかやる時間ないでしょ!グロース!グロース!!

 

 と、怒られそうな気もするけれど、この辺りもオジサンスタートアップの良いところ。目の前の利益を取らなくても、協会はあいりぺの発展に必ず寄与してくれるだろう。単純にやりたいことだし。

 

 ということで、最後第6回は大盛りになりましたが、ミレタ公開直前スペシャルとして全6回の、ミレタができるまで、をお送りしてきました。

 

 若いスタートアップの方は真似せず、きちんとMVP作ってシードマネー入れて、PMF目指してピボットして、きちんとやってくださいね。オジサンスタートアップの方は、こんな適当な人がやれて居るのであれば、自分のイケるかもと自信を持ってください。

 

 35を過ぎるとオジサンスタートアップな訳ですが、オジサンにもいいところはたくさんあります。それは、人の気持ちがわかることだったり、人間関係を円滑にできることであったり、信頼を得ている事であったり、小銭を持っていたり。

 

 ミレタを使って欲しい想定ユーザーは、子供の小さい頃の写真がガラケーにしか入ってないとか、無くなったおじいちゃんの写真が入っているとか、にゃんこが初めてうちに来た時の動画が見たいとか、そういう思いで復活に対して、もう見れないけれど、でも捨てられなかった、引き出しに眠る端末を持っている方たち。

 

 ・ミレタに申し込むとダンボール持参で家に端末を取りにきます。
 ・ミレタ側で壊れてても充電できなくても、データを取り出します。
 ・USBメモリーにして渡すこともできますし、1年間は無料でバックアップをPC/スマホから見ることもできます。

 ・リユースできるものは、買取してリユースに、リユースが難しいものはレアメタルを取ってリサイクルされます。
 ・あなたのそのガラケーも、リサイクルとして東京オリンピックのメダルなどになっちゃうかもしれません。


5/21(月)11:00、ミレタは公開予定です。

公開当初は混雑でデータの取り出しが追いつかなかったり、トラブルだったり、あるかもしれませんが、先着順に受け付けますのでどうぞお楽しみに。

 

 これから起業しようとする方、これからピボットしようとする方、何となくベンチャー企業の新規事業立ち上げフローに興味を持った方の養分として、この全6回のポエムが1mmでもお役に立てましたら幸いです。

5/21(月)11:00公開
懐かしいを集めよう!思い出の写真が蘇るクラウドメモリーmireta(ミレタ)
https://mireta.jp/


ロゴは英字にしていますが、サービス名はミレタ、とカタカナで統一することにしました。


みんなに「写真見れた!」を届けていきます!

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

2018年5月21日
株式会社あいりぺ COO 荒木 賢二郎
https://twitter.com/arakens
記事のRT、引用、批判などはご自由にどうぞ

 

※ミレタ専用のLINE@、各種お知らせが届きます

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全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

 

 

ミレタ公開まであと2日、(5)本当にこれでいいのか?

あいりぺの荒木です。

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昨日、引越したままのダンボールがまだ家に積まれているということで、棚を買って荷ほどきをしましたが、

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猫と棚って絵になりますねー。

この子(クロ)が家に初めて来た日は、2010年の7月でした。

グレイとクロと生後3ヶ月姉妹で、我が家にやって来ました。

最初に家に着いてから、怯えながらも家を探索する2匹のにゃんこ。

そんな我が家にやって来た頃の動画とか写真とか見てほっこりしたいなーっと思っている荒木です。ええ、たぶんガラケーAndroidに入っているので「ミレタ」で取り出します。

さて、この記事は5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の5日目でございます。

いきなりこのブログを見始めた方は、ぜひ(1)からお読みくだされ。

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

前回のあらすじ

写真や動画を取り出した上で携帯を買取るというビジネスモデルも固まって、TechCrunch Tokyo 2017、IVS 2017 fall kanazawaと、スタートアップ業界の大きな2つのピッチ大会へ出場を果たしたあいりぺ。ここからはVCさんから資金を出していただく資金調達活動をやるはずだったが…

 

(5)本当にこれでいいのか?

 アイデアを練り、ビジネスプランにし、様々な人のアドバイスを得てより強いビジネスプランを作る。スタートアップの登竜門ともいうべきTC TokyoとIVSでピッチを行い、写真や動画を取り出した上で買い取るサービスなんだと業界内知名度を上げて行く。

 そんな、スタートアップの教科書に書いてあるような順調な軌道を進んでいるように見えた12月、IVSが終わってからは資金調達に動くことにした。

 もともと付き合いのあるVCさん、TC TokyoやIVSで出会ったVCさん、領域として興味がありこちらからコンタクトをとったVCさん、それに各イベントで審査員をされていらっしゃった個人投資家の方など、合計20人ぐらいと資金調達について打ち合わせをした。

 今回のバリュエーション、調達資金の使い道、今回のステージに参加するVCの座組などを考え、だいたいこんなところでしょうということで、リードをお願いしようとしていた某VCさんの投資委員会へ掛けてもらう。

 結果は、残念ながら投資できないという結果だった。あまり詳しく書くことはできないが、我々のビジネスについてではなく、株主についてお偉いさんからNGが出たとのこと。もちろん、口頭でのトークとして言っているだけで実際には他の理由なのかもしれないが。

 予定通りに調達ができなかったことで、12月末まで、様々な方にお会いして投資検討という形でミーティングをさせて頂いた。事業プランが未熟だとか、市場の見通しが悪いとか、まだやって見て数字が出てからとか、経営陣に不安があるとかならわかる。それは全て私の未熟な自己責任だ。しかしまさか株主構成でNGですか?と。

 とはいえ、資金がないと新サービスをアプリとしてリリースして戦って行くだけの体力はない。むしろ、この3ヶ月間ピッチやブースや資金調達をメインにやっていて、そもそもこのまま資金調達を行わないと会社を存続させるだけでも危うい。

 そんなギリギリの精神状況で時は過ぎ、資金調達のめどが立たないまま年末を迎えることになった。年内最後の打ち合わせは、マンスリーピッチというクローズドな場で投資家30-40名向けのピッチ大会を開催されているCAVさんとの打ち合わせだった。

 

「1月中旬のマンスリーピッチにMAIZOKIN(ミレタの当時の開発ネーム)を出して、そこから資金調達に繋げよう」

 

 それが私たちに残された最後のチャンスだった。1月中旬にピッチに出て、1ヶ月ぐらいで投資検討に合意したとして、そこからさらに2ヶ月先に着金すると…振込があるのは4月末か。それまで開発にGoが出せないのか。


 年末年始休暇として、1人暮らしで実家に帰るわけでもない自分にできた、ゆったりとした時間。自宅で本を読み、ネットでググり、自分がいますべきことが何なのか自分に問いかけた年末年始だった。


 そうして、本やネットに書いてあることではなく、自分自身に正直に問いて見た。

 

 自分の私心とか、会社の私心とかじゃなくて、社会のために、ユーザーのために、市場のために自分は何をしたいのだろうか。ピッチに出て、イケてるVCから調達して、プレスリリースを出して、注目を集めて、サービスを開発して。それをやろうと計画を立てて来た。

 

 ふと昨年を思い返すと、昨年の後半はビジネスモデルやピッチや資金調達などで、実際にユーザーさんに対して何の価値も提供できていない気がした。3ヶ月間ぐらいだろうか。ビジネスモデルの作り込み、ピッチの準備、資金調達のうちあわせなどは全て、利用するユーザーには意味のないもので、その3ヶ月間は本当にその動きでよかったのだろうか。

 

 昨年の後半を振り返ろうと自分のtwitter投稿を振り返って見ていた時に1つの投稿が目に止まった。

 

 自分が感じていた違和感はコレだった。

 昨年後半はピッチで勝つためにビジネスプランを徹底的に練り、そして資金を調達するためにビジネスプランを徹底的に叩く。そんなユーザー不在の行動に対して、自分の中の「何か」が危ないと察知した。これが、自分の中で本当にコレで良いのか?と不安になった原因だったのだ。

 

 自分が対峙すべきは、ピッチコンテストの審査員ではなく、資金を出資してくれるVCさんでもなく、ユーザーさんなのだ。当たり前の事が見えなくなっていた。逆にいうと、それぐらい追い詰められていたのかもしれ無い。

 

 そもそも、なぜ今の会社で今の仕事をしているのか。

 

 快適なスマホ体験を届けるため。最近では中古スマホに関する負を取り除いて、誰もが中古車の様に中古スマホという選択が選べる社会を作るために自分は動いているはずで。

 

 教科書に書いてあるような順調なスタートアップに見えたあいりぺ社は、ユーザーではなくイベントの審査員やVCさんの方ばかりを見ていた。

 

 そして、それは自分の中で一度気がつくと到底許容できるような事ではなかった。ちょっと調子にのって「ピッチだ資金調達だ」と言っているけれども、そうじゃない。

 

 ユーザーと対峙して、最初はボロボロの屋台かもしれないけれど、ユーザーと一緒にサービスを作っていく。名も知らぬ誰かに向けた最低限の仕様を満たした工業製品みたいなサービスではなく、目の前の1人を助けるための心がこもったサービスを作りたい。


 目の前の困っている人に向けて「あなたのことを大切に思っています」という思いを込めて、サービスを作っていきたい。

 

 これが、年末年始の休みを通じてまとまった自分の脳内だった。

 

年が明けて

やりたいことが決まったら、あとはどうやってそれを実現するかだけであり、やはりそこはオジサンスタートアップならではの強みでもある。

 

「VCからの調達は止めよう。急ぎで着金までサクッと終わらせて、ユーザーの方を向こう。ユーサーに向けてサービス開発をしよう。」

 

これを決めたのが1/3の夜のこと。

そして、2018年1月4日、新年初出社をして友人4名にFBmsgを送った。

 

荒木「あいりぺの新規事業「MAIZOKIN(現在のミレタのこと)」にかかる費用として1000万円×3人=3000万円の増資を募集することにしたんすけど、興味あれば、詳細送るので検討してくだされ。」

Aさん「出します!」


Bさん「今Youtube見ました。良いですね。私で良ければぜひ出資させてください。」

 

Cさん「荒木さん、今回のお話ですが、結論から申しますと見送ろうと思います。」


Dさん「出資します!よろしく」

出社して16時間で3000万円の資金を手にした。

社内にも資金の目処がたったから、開発に集中しようと報告。

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最近は金余り現象が起きていて、お金を持っている人よりも、そのお金を事業に投下できる人の方が貴重だという事を再認識した。
 

その後、出場を決めていたマンスリーピッチに出場し、残念ながら今回のステージは資金が集まったのでクローズするが、1年後、次回のステージで資金入れてくださーいとピッチして、合計7社のVCさんが「ぜひ投資したい」「投資検討したい」という反応をくれた。

 

1社、どうしても今回の調達ステージで滑り込みで検討したいという事で、ありがたく申し出を受けさせていただくことに。何度かの調整を経て、正式に参加いただくことになった。

 

これで4000万円。ウェブサービスの開発資金としては十分だ。

契約等の処理をサクッとこなし、会社の口座に資金が入金された。

 

「ここからは公開までステルスでやろう。外野の声に惑わされず、スタートアップ業界の即時買取などにも惑わされず。審査員でもVCでもなく、ユーザーの方だけを向いて開発をしよう。」

 

 ステルス開発で進めることにしたため、資金調達も含めてサービス公開まではプレスリリースを禁止し、情報をなるべく外に出さないようにして開発を進めて行った。

 

 ピッチに勝つために鍛えたビジネスモデル、資金調達するために鍛えたビジネスモデルを、もう一度ユーザー目線で作り変える作業から開始したが、それは想像以上に辛く険しい道の始まりだった。

 

最終話(6)に続く

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ


ミレタ公開まであと3日、(4)ピッチに出てお金を得るのさ

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あいりぺの荒木です。

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いきなりこのブログを見始めた方は、ぜひ(1)からお読みくだされ。

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の4日目でございます。

 

前回のあらすじ

 中古スマホ売買特化型のフリマサービスから、スマホ買取サービスへ変更となった事業プランをさらに煮詰めるために、ユーザーアンケートを実施。アンケートの回答を元に機能や全体像を作り、ビジネスプランが固まって来たのであった。

 

 

(4)ピッチに出てお金を得るのさ

 スマホ買取サービスとしてビジネスプランが固まって来たそんなある日、facebookのタイムラインで1つの投稿を確認することになる。

 

「TechcrunchTokyo2017スタートアップバトル応募今日まで。」

 

 ピッチに出て、広くこの中古スマホ業界の業界構造問題を知ってもらって、同調してくれるVCから資金を得て本気で取り組む。そうだ、そうしよう。

 

 しかし、応募が今日までか。

 応募は、書類審査があり、設立3年に以内の会社で、今年ローンチしたサービス又は今後ローンチ予定のサービスだと書いてある。


 えっと…サービスローンチというか、ビジネスプランができた段階でまだ何も無いんですが、ある意味今後サービスローンチ予定か。

 私ももう37歳。若手には無い、無理っぽい事をなんとかする力だけは溢れるほどに持ち得ている。

 iPhoneに目をやると時間は午後2時。締め切りまであと10時間もある。

 資料を整え、応募フォームに必要な事項を入力し、CEO河合へLINEを送った。

 

荒木「仮のサービス名が必要なんですが。。。」

河合「この前のVCプレゼンでは、チャリーン」

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 チャリーン?

 そう、5/21(月)にローンチする我々のサービス名は当初「チャリーン」だったのだ。

 応募フォームをなんとか埋め、我々が戦う市場と戦い方、参入タイミングなど論点を整え、チャリーンを出したのだ。

 ここに、当時の応募フォームのスクショがある。

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 あれ?プロダクト名はOmoideとなっている。

 この時点で2大基軸の「買い取ってお小遣い」路線で行くのか「埋もれた思い出の写真が見れる」路線で行くのかまだ迷っていたのだ。

 ただ、本能で、ただただ本能でチャリーンを避けたという事実だけは伝えておこう。


####
TechCrunch Tokyo 事務局です。
この度はTechCrunch 2017スタートアップバトルにご応募いただきありがとうございます。

厳正な審査の結果、貴社は、11月16日(木)、17日(金)にヒカリエで行われる、
スタートアップバトル決勝大会へファイナリストとしてお進みいただくことになりましたことを
ご連絡申し上げます。
####

チャリーンことOmoideは、最終的にあいりぺBOXという無難な名称でTechcrunchTokyoスタートアップバトルに出場することになる。

 

本番の様子はこちら。

www.youtube.com

 

この時は本当に緊張した。
もちろん、自分は出ておらずCEO河合が出るわけだが。
緊張して見守りつつ、ピッチ時間をオーバーして途中でピッチを打ち切られ、その影響かQAも論点を外した答えになり、本戦への出場は叶わなかった。

 

 翌日全てのピッチが終わり、本戦で最優秀賞が発表された時、自分の隣で観戦していたデザイナー(女性)が涙を流した。
「私がもっと良いデザインを作っていたら、1つぐらい賞が取れていたのかもしれない。」

 

その様子を見て、自分も目から出る汗を抑えきれなかった。

 時間オーバーをしたのは自分が作った資料のせいで、しかもQAも自分が作った想定QA対策をしたことにより悪い方に結果が出てしまった。ピッチは、発表者がスライドを作って、発表者がQAも検討すべきだった。

 

 自分の不甲斐なさで会社のアピール機会が失われた上に、デザイナーが泣いている。全部自分のせいだ。情けない。何が、最終的にはどうにでもする男だ。これが現実だ。

 

 登壇者はステージ近辺の席に座って居たためその場には居なかったが、登壇したCEO河合もきっと同じ気持ちだっただろう。いや、誰よりも悔しかっただろう。

 

 そんな時間が過ぎ、全ての表彰が終わり、席を立つと後ろから声をかけられた。
知っている個人投資家の方だった。

「あいりぺ残念だったね。その子何で泣いてんの?」

「賞を取れなかったのは自分のデザインのせいだと悔しさを噛み締めており。」

「いやいやいやいや、デザインじゃないでしょう!」

「そして、そんな風にデザイナーに思わせてしまった自分の不甲斐ななさに自分も悔しさが止まりません。」

「また頑張りな。」

「はい。IVSでリベンジします。」

「おお、でるの?」

「いえ、まだ予選の最終ですが、出ます。必ず。必ず。」

 


 それからIVSの予選では本当にデザイナーががんばってくれた。
 二次予選当日、発表できるデモがないと二次選考で落とすといわれ、ラフ画から実際に動くモックを実質2日で完成させ、動くデモ動画を作り上げた。
あとは祈るのみ。

 

####
おめでとうございます!!!
最終審査の結果、IVS LaunchPad 本番へのご登壇が決定いたしました!
####


 こうして、IVS kanazawaにも出場ができることになった。
 IVSはその前のKobeに初めて参加し、客席からLaunchpadを見ていた。
 Kobaの時は全プレゼン者のピッチをみて、次は一般参加ではなく登壇者として出ると誓ったイベントでもあった。(もちろん、登壇するのは私ではなく河合CEOだが。)

 

 IVS Kanazawaに向けた準備は完璧だった。
 端末の現金化なのか、思い出の写真を取り出すのかで迷っていたコンセプトは、
 CASHがDMMにノールック買取されたことにより、即時現金化を前面に押すコンセプトになった。

 

チャリーン→Omoide→あいりぺBOXと開発コードネームを変えて発表してきたサービス名は、MAIZOKIN(まいぞうきん)となった。

 家庭にに眠る2億台、1.7兆円を現金化するMAIZOKIN発掘プロジェクトとしてIVSを戦うことにした。

 

IVS本番の様子はこちらから
IVSLaunchpad2017 MAIZOKIN

vimeo.com

 

 残念ながら賞を取ることはできなかったが、良いピッチだった。
 不思議と悔しさもなかった。
 テッククランチの時とは違い、持てる力を出し切って、そして勝てなかった。
 そもそも、ローンチ前でトラクションが無いサービスはウチぐらいだったので振り返ると、むしろ良く予選通してくれたなーっと。


 こうして、昨年の秋から冬にかけては、11月と12月2つのイベント準備に忙殺されることになった。一般的には大きなピッチ大会でサービスの存在を多くの人に知ってもらうことは良いことだと言われているが、これが、良かったのか悪かったのか。

 

 年末年始の休暇で自分と向き合うことにより、自分の中でこのままでは不味いという想いが溢れることになる。

 

(5)につづく

 

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の4日目でございます。

 

 

ミレタ公開まであと4日、(3)ユーザーデータ集め

f:id:arakens:20180517171737p:plain

図はアンケートツールクエスタントを用いたあいりぺの独自アンケート結果より

あいりぺの荒木です。

いきなりこのブログを見始めた方は、ぜひ(1)からお読みくだされ。

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の3日目でございます。

前回のあらすじ

CtoCフリマとかもう食傷気味だから、フリマじゃなく買い取ります!でいいんじゃ無い?個人情報は完全に消去します、買い取ります!で。

その裏で、後から売ればいい。by藤田さん

 

(3)ユーザーデータ集め

 確かにヒアリングしている時も

「フリマに出すという感覚がない」

 という言う声は多かった。個人情報が入った携帯電話というモノはフリマとは相性が良く無いことは知っていたが、CtoBtoCであってもそれは我々難しい事をやっている人間の言い分であって、売り買いする側にとってはCtoBtoC であっても、CtoCであっても、それはフリマという心理的ハードルが立ちふさがるものなのかもしれない。

 

 ビジネスジャッジの結果は3人ともいいね!と、市場はありそうだという判断はいただいた。そして、終了後にCEO河合とはなし、藤田さんのアドバイス通り、ここはやはりフリマではなく「買取りまーす」方向に舵を切ることにした。

 

 買取代金持ってないからどうにか工夫しないといけないが、まあその辺はオジサンスタートアップからすると得意分野なのでどうにでもなる。金がないから買取できないではない、金がないけど買い取るにはどういうスキームにすればいいかを考えるだけだ。

 

 ビジネスモデルの壁打ちも一通り終わったので、今度は一般消費者の声を聞く。まずは中古携帯をなぜ売らないのか、なぜ埋蔵されているのかググってその辺りの想定にアタリをつけて、アンケート項目を決めて行く。

 端末をなぜ売らないかなど、10問ほどのアンケートをクエスタントで作り、自分の友人知人を中心にmsgやLINEで送りつけて回答をしてもらった。


実際の回答結果はこちら

https://questant.jp/s/89AO15G9

pass:1234

※個人情報の問題もあるので、その他などフリー回答の一部は非公開としています

 

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うむ。

みんな何台か家に埋蔵しているらしい。

1台も持っていないが4%しかいない。いい検証ができた。

 

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1位42%、いつか中のデータが見たくなるから

2位26%、データ漏洩が怖いから

3位17%、どうやって売ったらいいか知らない

4位10%、画面割れなど壊れているから


なるほど。

中のデータがいつでも見れるように取り出してあげて、ウェブ上のアルバムに入れてあげて、業務用のGreenTという世界標準ソフトで完全消去保証して、壊れた端末も買い取ったあげると、優勝。

 

しかも、うち(あいりぺ)、壊れた端末大好きやん。

修理屋なので自分で修理してもいいし、画面やカメラやネジなど修理のパーツどり用にしてもいいし、研修用の端末として修理人の育成に使ってもいいし。

壊れた端末最高。この辺りは、中古車の流通に仕組みがに似ているのかも。

 

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1位、無料なら
2位、むしろ端末の売却代金でちょっとお金欲しい
3位、2000円払ってでも使いたい


 ふむふむ。やはり端末の買取はやってあげて、その買取代金から取り出し代金を捻出しよう。1.5万で買い取って、取り出し料金で3000円引いて、1.2万円渡すような、そんなビジネスモデルに。

 

 完全無料にして、後々データを活用した広告ビジネスだのなんだので、うすーく回収するモデルも考えたけれど、友人たちに言ってみると怖いから嫌だと。

 

 データ取り出してくれて、見れるようにしてくれて、0円だと、なんかデータ売られてそうとか。ここはお金をケチらずに、世界標準の業務用データ消去ソフトGreenTで人間が1つずつ完全消去することにする。

 ITリテラシー低い層(よくわかんないという層)からは、お金かかるけど安心で安全というポジションの方が、支持されると仮定した。(もちろん公開後にABテストして変えるかもですが)

 

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うーん。。。これは困った。

アプリ作ろうと思っていたのに14%か。。。

クラウドストレージはやるとして、意外とUSBメモリー人気。

USBメモリーって寿命が5年から10年ぐらいと言われているんだけど、そういう問題じゃなくやっぱモノが欲しいのか。。

CDROMは却下w
端末返却は…一応検討するけどたぶんいらない気がする。

 

まとめ
 このデータをもとにビジネスの細部を決めて、事業計画をCtoCフリマサービスではなく、データを取り出す機能付きの端末買取アプリとして作り直し。

 そこからさらにいろんな人に壁打ち台になってもらって修正してはダメ出しをもらい、いろんな人に叩いてもらってようやく全体像が見えてきた。


 最初は、

「あいりぺの新サービスとしてスケールするといいな」

としか思っていなかったが、調べるうちに本気でスマホの中古市場をどうに整備したいと思うようになり、3キャリアに対して憤りを感じるようにもなった。

 

ドコモ愛をこじらせる

 国内3キャリアは、不当に高い金額で下取りを行なって、その下取りしたスマホを全て海外で売りさばいていた。なぜなら、国内に「中古端末」という選択肢ができると、例えば秋葉原で「中古端末」を買った人は、3キャリアでは端末は買わないということになる。当たり前のことだ。しかも、秋葉原で「中古端末」を買うということは、通信回線=SIMももはや3キャリアである必要もないので、格安SIMを使ってしまうかもしれ無い。

 国内3キャリアは、中古スマホを自分たちで下取りして回収し、それを全て海外に流すというスキームにより、2年ごとに新しい新品端末を購入させてきた。そしてそのスキームにより、高収益を生み出してきた。でも、本当にそれでいいのか。もう、スマホの性能なんて似たようなものなのだから、2年ごとに最新携帯に買い替える必要なんて無いだろう。

 政府は、中古車のように中古スマホ市場ができることで、消費者が中古という選択を選べるようにしたいと総務省を通じて発信している。公正取引委員会も、不当に高い下取り金額を止めるように3キャリアへ指導を出し、外部環境として国内の中古スマホ市場はこれから作られようとしている。そして、安ければ中古スマホでも良いというアンケート結果もある。

 

 なのに3キャリアだけが、これに抗おうとする。

 

 自分は初めてモバイル端末を持ったのは、ドコモのポケベルだった。確か、センティーFという青いポケベルで、街中の公衆電話に10円を入れては、とんでもないスピードで暗号を繰り出し※2※2#と入れていたものだ。

 

 それからずっとドコモだった。

 

 高校時代にはPHSになり公衆電話に走らなくてもPメールが打てるようになった、大学ではガラケーを手にし、緑のくじらたんは違うキャリア同士のメールを活性化してくれた。ドコモがiPhoneを出してくれないのでスマホXPERIA初代からだった

 

 XPERIA初代、XPERIAacro、Galaxynote初代からGalaxynote2と乗り換えて。

 

 自分の青春には常にドコモショップがあった。

 

 壊れたらドコモショップに行く、代替機を借りる、修理をしてもらう、中を開けて様子を見てもらう。電池パックを交換してもらう。

 

 そんな大好きなドコモショップは、ドコモ初のiPhoneであるiPhone 5sに切り替えた途端、手のひらを返すように冷たくなった。iPhoneは何もできない、修理も交換も。そんな大人の事情がいまいち理解できず、初めてiPhoneの画面を割った時に当時あいりぺを創業したばかりだった河合に言われた事を覚えている。

 

河合「ドコモショップじゃiPhoneは修理してくれないぞ?」

荒木「たぶん平気、appleじゃなくドコモに毎月500円ぐらい保険料払ってるから。」

 

そして通い慣れたドコモショップに行き、修理できないと言われた事が、私の人生を帰ることになる。私のドコモ愛は歪んだ形で今も消化できて居ない。

 

ドコモがやってくれないのであれば、自分がやるしか無い。

あの優しかったドコモショップは、もう、いないのだ。

 

最初は、あいりぺの1新規事業として中古スマホって良いかもね、としか思っていなかったのだが、私はすっかり中古スマホ市場にハマってしまった。

 

次回(4)に続く

 

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

 

この日記は、5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の3日目でございます。 

ミレタ公開まであと5日、(2)藤田さんの天の声

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※画像はFRESH!https://freshlive.tv/horiemon/154149スクリーンショットより

 

あいりぺの荒木です。

いきなりこのブログを見始めた方は、ぜひ(1)からお読みくだされ。

全6回目次
(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の2日目でございます。 

前回のあらすじ
 特化版のメルカリに憧れて、中古スマホ売買に特化したメルカリがイケてるんじゃないかと事業計画に落とし込んだオジサンスタートアップ。次にやることは、いろんな人に事業計画を見せて、ダメ出しを未来ながらより良いプランに作り変えていくことだ。

 

(2)藤田さんの天の声

 さて、事業計画を作ったところでまずは会社内でシェア、自分の友人知人で起業している人間に送りつけ、仲の良いVCさんや関係先にアポを入れて、フィードバックをもらう。当時の記録では、反応は微妙。8末には某フリマアプリ担当者と会うも、どうもイマイチ。

 そもそも携帯をフリマに出す、フリマで買うという事に抵抗があるらしい。これを我々が変えることが出来るのか?
 しかも、CtCプラットフォームサービスは、売り手と買い手を両方バランスよく増やさないといけない。

 

 そうこう試行錯誤している際に、友人がネット番組でピッチをするというのでFRESH!を見ていた。

堀江貴文藤田晋のビジネスジャッジ!!」

…出るか。

担当者が知り合いということもあり資料を提出して出れるかどうか確認してもらう。

 

「9/25ビジネスジャッジ出れます。」


 こうしてありったけの資料を詰め込み、ありったけの情報を持ち込み、原宿にあるAmebaスタジオへ乗り込んだ。
 早めに到着し緊張(出るのは河合CEOなので自分は緊張しなくてもいい)していると、藤田さんがスタジオ入り。

 

荒木「初めまして、今日スタジオでピッチさせていただくあいりぺです。中古スマホに特化したフリマビジネスを考えていまして。」

 

藤田「いいんじゃないですか?」

藤田「いや、この間アベマニュースで家に埋蔵された携帯が2億台あるってニュースやってて。だれかやればいいのにって思ってた」

 

荒木「ありがとうございます。そうなんですよ、2億台が」

 

藤田「だから、いいんじゃないかなと。頑張ってください」

 

荒木「ありがとうございます!」

 

本番が始まり、スタジオでは3−4本のビジネスについてダメ出しが行われ、いよいよあいりぺの出番だ。
緊張して鼓動が高まる(もちろん、出るのは河合CEOなので自分は緊張しなくてもいい)

 

河合「今回ビジネスジャッジをしてもらいたいのは、中古スマホ売買に特化したCtoCのフリマアプリ…」

 

河合さんがピッチを始める。
よし、いい滑り出しだ。藤田さんもうなづいているし、堀江さんも資料を読んでいる、ゲストの元大王製紙井川さんも話を聞いている。
この3人から良いアドバイスがもらえれば、何かの良いヒントになるに違いない。


「…こんなCtoCスマホ売買に特化したフリマアプリ、いかがでしょうか。」

 

河合さんのピッチが(予定時間を10分以上オーバーして)終わった。
事前に3分から5分で短めにと言われていたけれど、この男13分もしゃべりやがった。


藤田「中古のスマホが2兆円ぐらい眠ってるってアベマニュースでバンバンやってたから、誰かやれば良いのにっては思ってた。ただ、フリマって言葉はもう食傷気味なんで使わないほうがいいかも。単純にスマホ買い取ります」でいい。確実にデータを消去するので安心してくださいでいい。で、後で売ればいいから。」

 

堀江「いいこと言うね!車の時もそうだったじゃん。車買取りまーすみたいな。」

 

藤田「一番心配な、データ漏洩を我々が保証しますと。で、その裏で売ればいい。」

 

堀江「絶対みんなデータ漏洩が怖いとかで持ってるもんね。おれだって10台ぐらい持ってるもん。」

 

司会「女性のみなさんどうですか?」

 

CA女子1人目「10台ぐらいあるんですよね、スマホだけでも5−6個とか。それを売らない理由は情報漏洩が怖いとか、あとはデータをいつかまた見たいって思って取って置いている気持ちがあるんで、そのデータをなんとかできるのであればお金に変えたいかな。」

CA女子2人目「データは残しておきたいから私も売ってないですね。取ってます。家に。」

堀江「でもデータ吸い出してくれてどこかクラウドにアップしてくれるんなら、俺も使うかも。だってめんどくさいもん。2万円で売れるけど2000円取り出し料で取られてもいいぐらい」


こうして濃密な20分間が終了した。
・マーケットはありそう
・CtoCフリマじゃなく買取の方がいいのではないか?
・個人情報削除と、データの取り出し機能があれば

・CDで良いからものが欲しいというITリテラシーへの配慮


こうしてありがたい「天の声」をいただいて、事業計画を練りこんでいくことになる。

藤田さん天才。ありがとうございました。

 

次回(3)へ続く。

 

全6回目次

(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

 

 

この日記は、5/21(月)11:00公開予定の

ミレタ おもいでの写真が見れるクラウドメモリー

の開発秘話を6日連続で公開する企画の2日目でございます。 

ミレタ公開まであと6日、(1)メルカリ羨ましす

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あいりぺの荒木です。
週明け5/21(月)11:00に、新サービスが公開されます。

懐かしいを集めよう!思い出の写真がよみがえるクラウドメモリーmireta(ミレタ)

現在は最終調整として、プレスリリースだったりユーザーの動きテストだったり、実際のデータを流して動作テストなどを繰り返しています。

 

自分は比較的新サービスのリリースというものには慣れていまして、フライパン上の海老みたいになんでもやって毎日ぴょこぴょこ踊ってしまうタイプなのですが、よく考えたら普通の人はそうでもない(新サービスをぽこぽこ作らない)んだろうなと。

 

そこで、サービスリリースまでのカウントダウンも兼ねて、スタートアップ企業と呼ばれる会社が新サービスをローンチする裏側を全6回の記事として公開して、これから我々を踏みつけて伸びていくであろう若い起業家さんの養分にでもなろうかと思った次第であります。


全6回目次

(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

 

これから起業される皆さんも、会社潰そうとしている皆さんも、こんなしょぼいおっさんでもどうにかなってるんだなーっと底辺に見下しながら、どうぞ一つの例としてお楽しみください。

 

(1)メルカリ羨ましす
 去年の夏頃、私たちあいりぺは「メカニックキャンプ for Kids」に熱狂していました。全国のiPhone出張修理網を使って、子供向けのメカニック体験講座をやろうと。1Dayキャンプがうまくいったら次は学童だ!メカニックスクールだときゃっきゃ・きゃっきゃしていました。
 しかし、結果はいまいち。次は何をやろうかと考えながらも既存事業を地道にアップデートする毎日が続きました。
 そんなある日のこと、メルカリがCtoC領域に特化したメルカリファンドを立ち上げるというニュースが飛び込んできました

 

メルカリがCtoCに特化した出資を加速、「メルカリファンド」を立ち上げ

https://jp.techcrunch.com/2017/07/04/mercari-fund/

 

ほー、特化版のフリマとか支援して囲い込んじゃうのかと。すごいなーっと。


 スマホ
 …スマホ特化版のメルカリっていけるんじゃね?
 スマホ特化として開始して、デジタルデバイスとかドローンとか、CtoCで売買するには面倒なやーつをこっちで目利きしてあげる、CtoBtoCモデル作れるんじゃね?

 

そういえばその年の初めに、某渋谷のVCさん(心から一緒に仕事したいと思える尊敬する1人)から

 

車や不動産はCtoBtoCが成り立つから、スマホ売買もCtoBtoCはあるかもね、無いかもね、

 

とアドバイスをもらったことを思い出す。

そして、仮にやるとしたらどうなるのかkeynoteに簡単な事業計画を書いていく。
市場は中古端末市場で、市場規模が、えっとググってみると中古端末が200万台で200億円で。

 

え?200万台200億円しかないの?

1台平均1万円で10%抜いたら1000円。
市場の10%シェア取っても20万台×1000円=2億円?

うーん。。どうもスマホ売買特化のメリカリはスケールしなさそうだな。

ちょっとテンションを落としながら市場規模について調べていくと、とあるニュースが。

 

8/3買取比較サービス運営のジラフがリユース事業「スマホのマーケット」を9月にリリース予定

http://thebridge.jp/2017/08/hikakaku-release-sumama

 

おー同じこと考えてる人いたんだ。


8/22自宅に眠っている埋蔵携帯の価値は総額1兆7013億円--ゲオが試算

https://japan.cnet.com/article/35106053/


えっと。。。
年間200億円ぐらいの中古市場なのに、市場に出てこないものが1.7兆円分?
なんだこの市場?

やりながら試行錯誤してけば、ユーザーが溜め込まずに中古市場に出すキーポイントが見つかるかもしれない。

そうやって書き上げた最初の事業計画がこれ。


自分用の事業プランなので公開は恥ずかしいが、逆に言うと自分用だとこんなもんで十分。整理しきれていない思考をそのまま言語化して、置いておく。

よそ様へ見せるやつはこんなに枚数あってもしょうがないので7-8枚に減らしますが。

 

ユーザーの痛みはまだ聞いていないが、中古スマホは業界構造としてはどうも負がありそうな気がする。そして、特化版のメルカリって何か憧れる。流行りだったんでしょうね。

 

 

(2)へ続く>>

 

全6回目次

(1)メルカリ羨ましす
(2)藤田さんの天の声
(3)ユーザーデータ集め
(4)ピッチに出てお金を得るのさ
(5)本当にこれでいいのか?
(6)その先がミレタ

 

 

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の開発秘話を6日連続で公開する企画の1日目でございます。 

クレームはこちらまで

https://twitter.com/arakens

 

SPOTSALEに店を上場させた感想と売り出したS3の会員権

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上場しました。

…会社ではなく店を。

 

どういう事かというと、自分が友達らとやっている新宿のS3というお店を、SPOTSALEという店舗の会員権を売買する取引所に上場させたと。

 

今回はあいりぺの話ではなく、全く別件のSPOTSALE(スポットセール)という店舗の会員権専門の取引所について書きます。

 

3行でまとめると
・店舗版のVALUみたいなSPOTSALE
・店舗側としての感想
・S3会員権の紹介

 

 

(1)SPOTSALEについて
大分のイジゲン、店舗の会員権取引所「SPOTSALE(スポットセール)」を正式ローンチ

thebridge.jp

ファンと資金を同時に獲得、お店の“会員権”取引所「SPOTSALE」が正式リリース

thebridge.jp

 

・店舗が会員権を発行して、
・会員が各種優待を受けられて
・ユーザー間で会員権が売買できる

ざっくりいうとこんなサービスです。
VALUに似てますね。店舗型のVALUでしょうか。

 

(2)店舗側としての感想

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※画像はSPOTSALEウェブサイトよりスクリーンショットで拝借


このSPOTSALEがリリースされる前に事前登録がありました。
店舗の会員権が売買できるということは私が友人らとやっている新宿の紹介制バーS3の会員権をこのSPOTSALEで売買できたら楽になるなと思っていました。

S3は45人が10万円ずつ出して作ったバーで、会員の紹介が無いと入れない看板もない隠れ家バーです。
これまでは、新しく入会したい友人を見つけて10万円を振り込んでもらい、退会したい会員を見つけてその10万円を振込んで会員の入れ替えを行ってきました。
そのため、

・手間がかかってめんどくさい
・既存会員の友人知人なので属性が偏る
・新規会員を自分で見つけないと退会できない

この様な状況となっていました。

 


SPOTSALEはどうもこの問題を解決してくれるんじゃないかと。

そこで店舗側として申し込み、最初の10店舗に選んで頂いて店舗側としてSPOTSALEに参加させて頂いています。

店舗をやっているのが同じスタートアップ業界の人ということで、SPOTSALEさんも驚いていましたが。

 

店舗側として使ってみての感想は、手探りっという感じですね。
まだ我々店舗側はもちろん、SPOTSALE運営側も手探りであり、日々連絡を取りながらABテスト、仮説検証を繰り返しているという状況です。

使い勝手として、クラファンに似ています。
URLをtwitterやFBや自分の属するコミュニティーなどでシェアをして、会員権公募に入れる人を探すと。

しかも、クラファンだと実際に支援しても行かなかったりしますが、SPOTSALEは二次流通付きなので、会員権買ったけど全く行ってないから売却しちゃう、という事ができる様になっています。

10万円で買って、半年間会員として楽しみ、10万円で誰かに売却しちゃうという事ですね。


ただし、SPOTSALEはキャンプファイヤーやMAKUAKEと異なり、店舗の紹介文などがあっさりすっきり紹介となるので、パッとみただけではS3が何なのかよくわからないなとも思っています。

店舗自体はただの箱ですが、それを作ったのは人間ですから開店に至ったストーリーや、想いが込められているわけです。その世界観を共有したいなという事で、別途このブログ記事を書くことにしました。

余談ですが、運営側の方は大変有能でテキパキ処理していただけています。
最初の10店舗にS3を選んで、運営者がスタートアップ経営者だったという事も見る目があるなぁ笑と思っています。


(3)S3について

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※写真は、S3を作る前のデザインパース。このパースが原因で鹿の剥製が本当に導入されました。


ここから先は、SPOTSALEで会員権を公募売り出ししているS3についてとなりますので、ご不要な方は戻るボタンでお戻りください。

S3(エススリー)は2017年3月末に開店した紹介制のバーです。
「プチラグジュアリーな宅飲み」というコンセプトで、店員無し、会員が自分で鍵を開けて自由に来店、冷蔵庫から飲み物を取り、フードは1Fのイタリアンへ注文するという「宅飲み」スタイルのお店になります。

この1年を振り返って、S3の会員になって良かったと思えることをいくつか紹介させて下さい。


・会員コミュニティができた

・飲食店経営に関する知識ゲット

・1口オーナーが集う共同出資のやり方知識ゲット

・暇な時に誰かがいる溜まり場ができた

・ここで出会ったカップルが結婚した

・イベント時スペマで会場を借りずに済む様に

ぱっと思いついたのは6つです。

・会員コミュニティができた

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※写真は筆者撮影


45人が新しくコミュニティを作るわけですから、新しい出会いとか、新しい友人とか、たくさんあるわけです。
普段はFBメッセージグループで連絡を取り合っていて、
「現在AさんとBさんとCさんとCさんの友達と店内6人」
などの連絡が20:00-5:00まで1時間おきに投稿されます。

普段は「ミュート」にして通知来ない様にしていて、飲み会の帰りとか、仕事帰りとかで寄ろっかなーという時には、中に誰がいるかわかると。

他にも、ハロウィンイベントやったり、キチチキ日本酒選手権やったり、ゴルフ部作って月1ラウンドしたり、ポーカー大会やったり、単なる箱という意味の店ではなく、サークルの部室みたいなポジションが近いかもしれません。

企業経営者やフリーランスが多いため、仕事の話をする事も多々。

引きこもっているフリーターの方よりも、仕事も遊びも楽しむぜ的な方の方が合うかもしれません。
30代が一番おおいかな。


・飲食店経営に関する知識ゲット

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※写真は筆者撮影


利益目的でなくとも赤字では持続できませんから、家賃、ゴミ処理代、ネット代、公共料金、LINE@代、掃除代行代などの固定費は稼がなくてはなりません。

最初は20:00-5:00日曜定休でフルに店員さんが1名働いていましたが、徐々に人件費がペイできず赤字に。
複数人のバイト制にしたり、23:00まで店員ありそれ以降5:00まで店員無しという変則スタッフ制にしたり、オーナーが交代で立つ制度にしたり。

試行錯誤の結果、平日はスタッフ無しで完全セルフサービス、金土はスタッフあり。
会員は毎月3000円を会費として払い毎月1回の来店は無料になる、など現在のシステムを作っていきました。

私はITや修理業など飲食店とは無縁の生活をしていたので、飲食店経営の仕組みがわかってわかって自分の芸の肥やしにできたことは、本当によかったと思っています。


・1口オーナーが集う共同出資のやり方知識ゲット

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※写真は筆者撮影


S3を作る前にも、同じ様に数十人でお金を出し合う飲食店をやっていたことがあります。
その時には、マンションみたいな事業組合を作って運営していましたが、何をやる時にも事業組合という形態はイマイチ不便でどうにかできないものかと憂慮していました。
S3はそれを踏まえて、会員がオーナーの株式会社を運営会社として一括処理、その株式会社がゴルフ会員権のような会員権利を10万円で販売するという形態をとりました。
現時点ではこの形態は成功している様に思えます。

現在の課題は会員の流動性で、全然お店に来なくなった人をどんどん新規会員に入れ替えて、新しい人と出会える形を作りたいと考えています。どうしても自分の友人知人ばかりになってしまいますから。
この問題は、SPOTSALEで会員権の公募募集を行うことで、少し改善するのでは無いかと思っていますので、全然荒木のことを知らず、偶然このブログを見たという方はぜひ、公募へお申し込みください。

10万円って高額に見えますけど使わなくなったら売ればいいので、大半は戻ってきます。


・暇な時に誰かがいる溜まり場ができた

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※写真は筆者撮影


これは単純に嬉しい話です。
誰にだって、飲み会が終わってもうちょっと飲みたいなとか、暇で誰かと飲みたいなって時があると思います。
もちろん、行きつけのバーに行くとか、友達にLINE送って探すとかすればいいんですが、結構気を使っちゃってめんどくさいんですよね。
例えば、新宿の土曜の20時とかどこも混んでて入れませんし、1人でそんな混んでいる店になんて行きたくないですし。。。

S3はそういう時に重宝します。
FBmsgみれば誰がいるかわかるわけですから、誰がいるか確認して安心して1人で遊ぶことができると。

その逆もあります。
週末の23時に6人で飲んでて2軒目を探す時とかどこも入れなかったり、そもそも酒だけでいいのに居酒屋しか空いてないとか。
S3なら基本的に会員とその同伴者しかいませんから、ほぼ100%入れます。
しかも、「友達と遊びで紹介性のバーやってる」などというと、結構行きたがる人も多いので楽しんでもらえます。ちなみに、同伴者を連れてきた場合会員の飲み代は無料になります。
どうぞドヤ顔してください。


・ここで出会ったカップルが結婚した

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※写真は筆者撮影


この話を聞いた時には、S3を作って本当によかったなぁと思っています。
S3の1口オーナーとして会員になっているAくんという男性がおりまして。

一方で、会員ではないものの、共通の知り合いがたくさんいてS3によく遊びにきていた常連でBちゃんという女性がおりまして。

時は流れ、いつしか2人は付き合うことになり、中を深め、そして結婚に。
人と人が出会う場を作るということは、こういうことなんだなと。
その同じシーンに立ち会えた事が本当に嬉しい、そんな思いがありました。


・イベント時スペマで会場を借りずに済む様に

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※写真は筆者撮影


S3の会員になるまでは、年に数回ぐらいイベント会場を借りていました。
スペマとかで。
例えば、夏に流しソーメンをやったりとか、友達とワイン会やったりとか、寿司握りイベントやったりとか、仕事の説明会やったりとか。

自分が自由に使える箱ができたので、もう会場手配など一切しなくていいというのも、めっちゃ楽です。
例えば、あいりぺの修理人iKeeperを育成するイベントや、iPhone分解体験会などもS3の昼間の時間でやりましたし、飲み系のイベントもやりますし、かき氷を作るイベントなども。

自由に使える箱って本当に便利です。
勢い余って昼の時間にiPhone修理屋をやったら、それはイマイチでしたが。。

 


まとめ

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※写真は筆者撮影


だいたいこんな感じです。
自分がまとめ役として運営してまして、合計45人の1口オーナーがいると。
その1口オーナー会員権を今回新しく20人公募で募集しています。

ちなみに、完全紹介性なのでホームページやtwitterがありません。
取材も受け付けませんし看板もありません。
一般の方が来れないので露出する理由が無いんですね。

なので、「新宿 S3」などでググって、食べログにも載ってないし怪しい!詐欺なんじゃないの!と思う用心深い方もいるかもしれません。

例えばネット番組の収録場所に使われたりなど一応ちゃんと存在しておりますのでご心配なく。

freshlive.tv


それでは、現在開催中のSPOTSALE、エススリー1口オーナー会員権の公募受付、よろしくお願いします。

1回見に行きたいとか全然歓迎なので、ご希望の方は(事前にLINEデ連絡くれれば)週末金土の20:00-5:00ぐらいにどうぞー。

S3のマスコット「鹿たん」と共にお待ちしております。


SPOTSALE S3公募受付

spotsale.jp

 

何か質問や事前に見学に行きたいなどあれば、LINEでどうぞー。

https://line.me/R/ti/p/%40bul2375z

 

※住所非公開ですがざっくりこの辺です

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